◆◇日本の伝統を体験掲載記事
江戸時代からの相撲甚句足立朝日新聞 |
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合いの手は「ア〜、ドスコイ・ドスコイ」と「ホイ」 |
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相撲甚句体験教室が、先ごろ2週にわたり舎人地域学習センターで開かれた。
相撲甚句は江戸時代から力士の間で口伝されてきた唄で、現在は地方巡業やおめでたい席などで唄われる。民謡や詩吟のような節回しが独特。
講師は足立三丁目在住で、全日本相撲甚句協会の林太一さん。相撲甚句の第一人者・国綿耕次郎の直弟子でもある。 一節ごと林さんのお手本に倣って、参加者たちは初挑戦。土俵入りのように手を叩く合いの手なども。たどたどしいながらも、最後には全員が声をそろえて唄い切った。
相撲好きが高じて参加したという30代の小倉久美さんは「覚えて特技にしたい。声を出してすごく気持ちいい」、西新井の飯塚国男さん(84歳)は「詩吟を30年以上やっているので声は出る。難しいが、本当にいいなぁと思う」とハツラツとした笑顔。
林さんは「息継ぎが健康にいい。伴奏がないアカペラ。語りの唄なので音程はあまり気にかけなくていいし、気軽に入りこめる。多くの人に広めたい」と魅力を話す。 |
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相撲甚句基本的唄
(歌詞)です。
7・7・7・5調の繰り返し(上達によりメリハリ)
長い歌詞でも前後二行以外は繰り返しです。
※印は唄い手全員で。
「東京名所」本唄
あ〜あ〜あ〜エ〜
※あ〜ドスコイ・ドスコイ
東京名所を甚句に読めばヨ〜
※あ〜ドスコイ・ドスコイ
あ〜芝か上野か浅草か〜
春は花咲く向島〜※ホイ
隅田川には都鳥〜
三十六間掛け渡し〜※ホイ
あれが名代の両国か〜
ひときは目に立つ国技館
千代に八千代にヨ〜ホ・ホイ
あ〜あ〜二重橋ヨ〜
「時を待つ」ハヤシ唄
※あ〜ドスコイ・ドスコイ
あ〜駕篭に乗る人担ぐ人※ホイ
その又草鞋を造る人
下見て暮らす 道あれど
ドンと(耐えて)突き出せ二歩・三歩
耐えて(やがて)花咲く
時を待つ・時を待つ
(※全員で)
※あ〜ドスコイ・ドスコイ
詞 林 太一 active88
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